加温加湿器・人工鼻・ネブライザ

加温加湿器と人工鼻って同じもの?(外部リンク)

空気中には水分が気体となって存在します。この水分を湿度として表します。

空気中に含まれる水の量は、空気の温度(気温)により、制限されています。

例えば、秋の朝に、草花に輝く露は、気温が下がってきたとき、空気中に溶け込めなくなった水分が目に見える水滴として現れたものです。

人工呼吸器の回路内のガスはボンベや中央配管からきていますから、水分はほとんどありません。このガスを患者が吸い込みますと、痰が粘調になり排痰が難しくなり、時には気道や肺に損傷を与えます。


加温加湿器

人工呼吸器には加温加湿器が必要です。加温することにより、患者へ供給されるガスに含まれる水の量が増えます。たくさんの水分を供給しようとする場合、加湿漕の水温を上げれば良いわけです。但し、水温を上げていく場合にも限度があり、上げすぎると患者の体温上昇、ひどいときには気道熱傷の原因になります。

人工鼻

患者の呼気ガスの熱と水分を一時的に貯えて、つづく吸気ガスに与えるものです。電気を使わないで加温加湿する必要があるときには便利です。

ネブライザ

ネブライザは薬液を細かい粒子状にしてガスとともに患者に供給する方法です。従って、加温加湿器のように湿度による限界はありません。ネブライザを通過するガス量により薬液量が調整できます。しかし、粒子が大きいと呼吸回路や上部気道に付着してしまい、あまりに小さいと患者の呼気とともに排出されてしまいます。肺に到達するには1~4μ(マイクロ)の大きさの粒子が良いとされています。

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